子ども会安全啓発中級指導者養成講習会

10月21日(土)、22日(日)に盛岡で開催された、東北地区子ども会育成連絡協議会主催の「子ども会安全啓発中級指導者養成講習会」に参加しました。無事修了し、後日、認定証が交付される予定です。

この講習会は、「子ども会安全啓発講習会」を講師として担当し、安全啓発活動ができる「子ども会安全啓発初級指導者」を養成する中級指導者を養成するためのもので、公益社団法人全国子ども会連合会が修了認定するものです。

講習内容は、安全教育の意義と必要性、労働災害から学ぶ経験則・対策、KYT(危険予知訓練)の進め方、スポーツの怪我防止、防災等、多岐に渡るもので、グループ討議中心で、子ども会活動における安全意識の高揚を図るためのポイントの多くを学びました。

子ども会の安全啓発が生まれた背景として、「津市四ツ葉子ども会事故」の教訓があるとのこと。引率する子ども会育成会役員(指導者・保護者)の刑事責任が問われ、民事訴訟を起こされたこの事件は、ボランティア活動であっても注意義務違反という過失が科せられるとの判断(一審では過失有とされ、二審では無罪)があったこと、損害賠償の対象になるという判例ができた大きな事件だったそうです。初級者講習では、この事件から得られる教訓をしっかり伝えて欲しいことを強調されました。

以下、私の感想。

安全啓発の基本は、子ども会活動に参加する誰も(子ども、保護者)が安全意識を高く持ち続けることだということを、改めて確認しました。子どもを不慮の事故から守る一番の方法は「何もさせないこと」。これは事実だと思いますが、健全な育成という観点から見れば誤りであり、最大限、安全に配慮しつつ、子ども達の経験の場を少しでも多く確保していきたいと思いました。

「子ども会の運営は、子どもたちの手で」

全国子ども会連合会が提唱する理念ですが、現実は厳しいです。しかし、大人主導の運営であっても、何もやらないよりは遥かに良いし、子ども達にとっても何らかの学びがあるのではないでしょうか。

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