9月16日は、昨年に引き続き、矢巾町小学校陸上記録会のトラック競技の決勝審判員のお手伝いでした。
初めての経験だった昨年はえらくプレッシャーを感じたものでしたが、今年はだいぶ精神的な余裕がありました。間違いだろうが何だろうが、とにかく自分の眼で見えたとおりに順位をつけるしかないですからね。
朝からずっと小雨状態の一日でした。
娘は、昨年度と同じ100mと4x100Rに出場しました。ほぼ予想通り100mは4位でした。ちなみに記録会は、原則として一人1種目の出場(リレーを除く)となっているらしく、各学校のエース級がすべて100mに出場しているわけではありません。エース級が揃えば、良くて8位ぐらいかな。
期待は4x100Rでした。昨年度は2位でしたが、今年は練習のタイムは良いと聞いており、念願の1位を狙えるとひそかに期待していました。
娘は第1走者です。スタートの合図と共にぐんぐん加速しています。明らかに第1走者のなかではピカイチで、(たぶん)1位でバトンパスの時を迎えました。その瞬間をじっと見ていましたが、スタートを切った次走者のRちゃんとの距離が一定で、なかなかパスできません。
「まずいっ!」
思わず審判席で叫んだ瞬間、二人は立ち止まってしまいました。再び走り出したものの、結局、順位は下から2番目でした。
残念。期待してだけに口惜しい。本人じゃなくて、親のくせに口惜しかった。
リレーはつきもので、いつも心配することですが、陸上記録会の最後でこうなってしまうとは。娘は大丈夫だろうか・・・
娘は誰だったかと一緒に泣きながら、コース脇を歩いてきました。たまたま隣にいた学校の先生が「泣いていますよ。」と私に話しかけました。私は心の中で「そんなの言われなくても、知っているわい。ふんっ」と思い、無視してしまいました。
やっちまったと思いつつ、「これは娘が悪いわけでもなく、Rちゃんが悪いわけでもない。ギリギリの所で、頑張るからこういう事が起こるのだ。」と自分に言い聞かせました。それよりも、娘本人、そしてチームメイトの心境は?娘に対して、どう思っているのかとても気になりました。
学校からとぼとぼ帰ってきた娘に、声をかけました。
「残念だったな。」
「うん。」
「みんなは何て言ってた?」
チームメイトは「気にするな。」「仕方ないよ。」と二人を慰めてくれたそうです。きっと皆、口惜しさを何とか心の奥にしまって、精一杯の優しさを見せてくれたのだと思います。ありがとう。そして、娘も、今よりももっと人にやさしくなれるだろう。
「ipod(ゲーム)やらせて。」
「ああ、いいよ。今日は、好きなだけやっていいから。」
私も、小学生の頃は4年から6年までずっと陸上記録会のリレーメンバーでした。順位は全く記憶にありませんが、バトンパスで次走者の岩佐君に渡せず、ふっとスピードを落としてもらって何とか渡せたという記憶が鮮明に残っています。
当然、娘も一生忘れないでしょうね。