南昌山の山開きで、息子とともに登ってきました。
南昌山といえば、宮沢賢治氏もたびたびこの山を訪れていたらしいのですが、友人の藤原健次郎氏が、この地の出身であったことが縁だったそうです。「銀河鉄道の夜」も、登場人物は健次郎氏がモデルになっているらしく、南昌山とその周辺が舞台になっているという説があります。
また、江戸時代後期の画家、谷文晁が残した、各街道筋から見える山々を描いた「名山図譜」にも、岩手山、早池峰山などと並んで、その山容が残されています。これでもか!というぐらいデフォルメされた立派な絵ですし、本物の山もまたユーモラスな形をしています。
そんな山が、娘や息子たちの「ふるさとの山」なのです。
そして、煙山小学校のPTAの6年の学年レクは、毎年、南昌山登山が恒例となっています。この登山に対して賛否両論あるらしいのですが、個人的には、子供たちが団体でふるさとの山に登るのはとても良いことだと思います。今年も、役員を引き受けることになったので、山開きに合わせた団体登山は、絶好の「偵察」の機会です。果たして、思い出づくりにふさわしいものであるかどうか。それ以前に、運動不足の私が、無理なく登れるのかどうか(笑)。
よく晴れた当日は、まず山開きの神事が行われ、矢巾温泉の登山口から9時7分にスタートです。スタート地点にある、旅館跡にオープンした古本屋は、今日はお休みでした。
その先、五合目までは自動車で行けるので、登山というよりも散歩のような感じです。息子は、私を置いてどんどん先に進んでいきます。
10時15分頃に五合目到着です。そこで、りんごジュースを貰い、トイレに入り、5分ほど休憩して頂上を目指します。
ここからは急な斜面で、結構きつい。登山道は自宅以上の階段で、延々と続きます。またしても、息子はどんどん先に進み、見えなくなってしまいました。バランスを崩して登山道から落ちてしまうと、きっと止まらない!そんな急斜面なので、息子のことがちょっと心配でした。
とても辛かったのですが、先日購入したPROTREKの腕時計は、確実に高度を上げていきます。「ふう、810メートル。あと少しだ。」と思って一休みしていると息子が、私を呼びます。
「おお、無事だったか。」
息子のところまでいくと、あれ?周囲に人がたくさんいます。そこは、頂上でした!!標高848メートルに対して、我が腕時計の高度計は815メートルだったので、思わぬ頂上到達となりました。推定時刻は10時50分です。
頂上では、息子とたらこおにぎりを食べました。一緒のところを誰かに写真とって貰えばよかった。
さて、下山開始は11時35分、登山口に戻ったのは13時5分でした。下りも、腿が疲れてしまい時間がかかりました。PTAレクだと、結構大変かもしれませんね。賛否両論というのもうなずけるかも。