盛岡教育事務所主催の「フォーラム家庭教育」が矢巾町公民館で開催され、家族全員で参加しました。このフォーラムは矢巾町民対象と思って気軽に申し込ん でいました。実際は、盛岡教育事務所管内の市町村(盛岡市、八幡平市、岩手郡、紫波郡)を対象としており、各市町村から親子合わせて200名程の参加で、 参加者名簿には家族全員の名前がしっかり登載されていました。
午前の部は、親を対象とした講演にお嫁ちゃんと二人で出席しました。そ の間子供達は「みんなで遊ぼう」に預けられるので、安心して講演を聴くことができます。演題は「子供の発達と生活リズム」として、聖徳大学短期大学部の鈴 木みゆき先生が、子供の健全な成長に規則正しい生活が必要であることを、睡眠の確保の重要性を中心に講演いただきました。
講演は、科学的根拠に基づくものであり、ユーモアたっぷりでありながら、核心に迫るときには真剣な、大変すばらしいものでありました。
・子供は自然に寝るのではなく、寝かしつける「躾」が必要な生き物である。
・午前10時~のこの時間が、脳の最も活発なる時間である。(学校は午前4時間、午後2時間)
・夜の11時頃が成長ホルモン分泌のピークであり、この時間に睡眠が深くなることが望ましい。
・人間の体内時計は25時間であり、「明日は休みだからあと1時間起きていよう」「今日は休みだから、あと1時間寝よう」「今日は休みなのに午前中寝てばかりで損をした」のように、1時間遅れの生活が心地よい。この体内時計をリセットするのが、朝の光である。
・メラトニンは1歳~5歳の間に大量に分泌され、第二次性徴を抑制する。子供の夜更かしはこの成分の分泌を阻むものであり、第二次性徴が早くなる原因でもある。つまり体の成長だけが早くて、心が追いつかない。少年少女の犯罪の遠因にもなりうる。等々。。。
我が家の場合は、睡眠と食事に関しては問題がないと考えており、講演を聴いてギクリと来るようなことは無かった。会場で、「夜8時までに寝かせている方 は?」の問いに手を挙げたのも、私だけであった。(本当にそんなにみんな遅いのだろうか。うるさい子供たちはさっさと寝てもらわんとゆっくりできません)
しかし心配ごとがひとつありました。うちの子達は6時~7時台に寝ることがしばしばあります。睡眠時間と学校の成績の相関のうち、睡眠時間が長過ぎると逆に成績が悪くなるという調査結果を目にしたことがあるので、睡眠のとり過ぎは悪か?という疑念があったのです。
せっかく有識者の方がいるので、我が家の悩みを相談するチャンスです。勇気を振り絞って、そのことを質疑応答の時間に尋ねました。回答として、我が家のケースでは問題ないとのことでしたので安心しました。
午後の部は親子ふれあい体験ということで、私たちは「歴史探訪コース」として勾玉づくりを体験しました。勾玉キットというものがあるんですね。やわらかい石に型紙で輪郭を描いたあと、紙やすりで削っていきます。粗いやすりから始まり、最後は耐水ペーパーで仕上げます。
はりきっていたはずのぴーこは、ほとんど手を出さず、私の作業を見て楽しんでいます。本当に面倒くさがり屋です。お嫁ちゃんも、追加でキットを購入し、いちのために作りました。